「黄昏のまほろば遊園地」by SCRAP
イマ―シブシアターという聞きなれない言葉をキレイに聞き流し、「SCRAPさんがひらパーでイベントをやるんだ、おもしろいに違いない!」と思っていってきました。
最高
本当に、この2文字に尽きます。
全体的な感想
【難易度】
☆☆☆☆☆
※謎解きではありません
【没入感】
★★★★★
【オススメ度】
★★★★★
SCARPのリアル脱出ゲームが大好き。
今回もきっと、素晴らしい謎解き体験ができるはず・・・
そんな期待を、とても良い意味で裏切ってくれました。
残念ながら(というか予習不足なだけですが…)「謎解き」や「脱出」を楽しむことはできませんでしたが、それ以上に素晴らしい体験が出来ました。
まるで物語の中に入ったかのような、RPGやアニメの世界で自分が登場人物の一人になったかのような、そんな気分を味わうことができる素敵な2時間でした。
イベント概要
【名称】
「体験する物語project黄昏のまほろば遊園地」
【場所】
ひらかたパーク(大阪府枚方市)
【開催時期】
2024年1月6日〜14日
※現在は終了しています…再演を望む!!
【料金】
通常チケット:5,400円(前売り)/ 5,900円(当日)
VIPチケット:8,400円(前売り)/ 8,900円(当日)
※ひらかたパーク入園料、指定のアトラクション利用料も込み。
1つのストーリーを異なる登場人物の目線で追体験することが出来、大きく4つのコースに分かれています。
●アオハル野球部
●忘却のプロポーズ
●失われる幸福の記憶
●謎の新聞記者
通常チケットでは、当日に先着順でコースを選ぶ(定員あり!)のですが、VIPは予約の段階で選ぶことができます。その他、VIPには演者の方に多めに絡んでもらえたり、ストーリーの裏側を詳しく知れたり・・・といった特典が!!
入場~開始まで
会場のある「枚方公園」駅までは大阪環状線「京橋」駅から30分もかかりません。駅から「ひらかたパーク」までも歩いて10分もしないうちに到着します。
12時開演(11時開場)で10時45分ころに到着しましたが、既に20名ほど先客がいました。私たちが入場したころには「謎の新聞記者」コースが結構な勢いで無くなっていたようでした。(私たちもそのコースを選びました)
入場後は「忘却切符」に名前と「自分が忘れたいこと」を記入して、開演時間までに指定されたアトラクションから好きなものを選んで乗ることになります。
忘却切符が、チケット代わりになっているのですが、見せるだけで入れたので早めについた人は2つ〜3つとアトラクションを楽しむこともできそうです。
(公式には「1つ」と書いてあるので、オススメはしません)
ここでもなんと・・・すでに演者さんが遊園地内に紛れ込んでいます。
私たちは「オクトパスパニック」という乗り物に乗りましたが、某先輩を探しにきた野球部員たちがアトラクションに乗ってまほろば遊園地に行くところと遭遇しました。
一般のお客様は目が点になっていましたが…事情を知っている私たちは、その時から既にどっぷりと世界観に引き込まれることとなりました。
(他にも、聞き込みをする週刊誌の記者など、園内各地で登場人物と出会します)
本編
12時になり、指定の場所へと向かうといよいよ開演です。
圧巻の演出とともに、イベントスタート!!
ここから先は、全部で12人いる登場人物が園内に散らばります。
基本的には最初に選んだ4つのコースの主人公的なキャラクターについていくことになるのですが、途中でいろいろな人物と接触します。その際に「ちょっと気になったからあっちに行ってみようか」みたいな遊び方もできます。
また「◯◯で△△をしてくれ」という感じで登場人物からお願いされる形で別行動をすることもありました。
率先していくのもあり、後ろで様子を見守るのもあり。
↓ややネタバレになるかもしれないので、気になる人は文字を見ないでください。
エンドロールでテーマソング(これも書き下ろし!)を聴きながら、まるで長編のドラマやアニメを見終わった時のような感情になり、涙が出そうでした。2時間しか経ってないのに!!
やってよかったこと・やっておけばよかったこと
●開演ではなく、開場時間よりも早くに行く。
理由2:演者さんと出会える。
アトラクションに乗っていたり、聞き込みをしていたり、園内を彷徨っていたり…登場人物になりきって開演前から参加者の没入感を生み出してくれています。
事前に彼らを見たり、話しかけたりするだけで楽しさが倍増することは間違いないです!!
●予習をしっかりする!
何も知らなくても楽しめるようにきちんと考えてくれていますが、やはりもっと登場人物のことや全体の世界観について予習をしておくべきでした。
結構、情報量は多くて特に後半は、話がどんどん先に進んでいくので、その辺りを見ておけばもっと楽しめたのだろうな…と思いました。
(周りのお客さんでも「難しいな」とか言ってる人が結構いました)
●謎を解くのではなく、映画や舞台を見る気持ちで行く
謎解きではなく、これは芸術鑑賞の新しい形。
多くの人が、プロジェクションマッピングに感動した。画面を飛び出して映像を表現するということに。
体験型物語もそれに近い。物語が、舞台やスクリーンを飛び出して出てきた。多くの人が感動しないはずはない。
「謎はどこだ?」とか考えずに、純粋に芸術を楽しむと良いと思います。
まとめ
私はリアル脱出ゲームが大好きで、「忘れたいこと」の欄に「はじめて脱出ゲームに参加したときのこと」と書きました。理由は、脱出ゲームを初めて遊んだ時の感動をもう一度味わいたいからです。
この「まほろば遊園地」は、その願いをある意味で叶えてくれたように思います。
新しいエンターテインメントの形を、真正面から突きつけられて心に響きました。
リアル脱出ゲームを初めて体験した時以上の衝撃です。
ぜひ多くの人に一度、味わっていただきたいと思います。
参加されている方もみなさん、とても満足されていたようですし、またリバイバルがあると嬉しいですね!
以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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